July 10, 2004

第16回サラウンド塾 DVD-AUDIO 鈴木弘明

By Mick Sawaguchi 沢口真生
日時:200年7月xx日
場所:中野 株式会社ソナ
テーマ:DVD-AUDIO
講師:鈴木弘明(JVC,VD-A フォーラムWG-4議長)

沢口:先月6月の寺子屋は、六本木のテレビ朝日のピカピカのサラウンドスタジオで持ち出しでやりました。7月は、またここもソナの出来たばかりのピカピカのスタジオをお借りしてDVD-Aとはなにか?そして最新のサラウンドソフト聞きまくり会とします。私の感じでは、塾生のみなさん、だんだん物を作りたいという気持ちが強くなっていますので、参考になるようなポップスを中心に、いろんなものを聴いてみて、どんなかんじかな、それぞれ勉強してみようというテーマです。まずイントロは、日本ビクターのバイク鈴木さんに、お願いしました。彼は、DVDオーディオフォーラムのチェアマンをずっとされてまして世界中の何十社といういろんな人たちを束ねてDVDオーディオの規格を作り上げた第一人者であります。DVDオーディオとはどんな物かお話を頂いて、その後、みなさんが持ってきましたいろんなソフトを、聴きまくることにしましょう。では鈴木さんお願いします。


鈴木:沢口さんとはずいぶん長い間おつきあいさせて頂きまして、沢口さんと始めてあったころはやっぱり、マルチチャンネルの件でお会いしたんですよね。ただ、そのころはDVDオーディオもSACDもなかったんです。もともと私は音響関係の仕事をやっていたのですが、豊島さんという人を御存じの方も大勢いらっしゃるかと思うのですが、豊島さんと一緒にスタジオの音響設計の仕事をやっていたんですよね。それがたまたまどういう訳か良く分からないデジタルの世界に飛び込まなきゃいけなくなりまして、それでDVDオーディオの規格の理事長をやる事になったんです。沢口さんともマルチチャンネルの事でお会いしていろいろな話をさせて頂いたのですけれども、それがまたDVDオーディオをやる事になって、またやっぱりマルチチャンネルの世界に入って、それでDVDオーディオの規格をずっと通して自分でやってみまして、やっぱりマルチチャンネルはいい物だなって自分で肌身で感じてきています。今日は、そう言う事を多少でもお話出来ればと思っているのですけどまあ規格の話ですからあんまり面白くないとは思うんですよね(笑)。

みなさん大体「DVDオーディオってこんな物かな」っていう事を知って頂ければと思います。1997年からDVDオーディオ規格の策定が始まったのですが、それ以来7年近くになるのですが、人によっては「DVDオーディオってのがどういう物なのか全く知らない」とか「DVDオーディオってなんだ」って今でも言われているような状態なんです。かたやSACD規格もある訳ですけれど、DVDオーディオもSACDも本当の意味で次世代のオーディオの規格にはまだなっているとは残念ながら言えないような状態じゃないかと思います。ただ、これからオーディオの事を考えると、是非両方の規格がしかり育ってほしいと、私自信もDVDオーディオに自分も関わってきていますけど、マルチチャンネルがどんどんこれから発展していき、両方の規格が育ってほしいとは思います。そう言うような気持ちでちょっと話をさせて頂きます。

まずこのDVDオーディオの規格が97年から始まったという事なんですけれども、日本のRIAJアメリカにはRIAA、それからヨーロッパや世界のレコード会社を集めたIFTIという組織があるのですが、その3つの組織が一緒になってISCという団体が出来ました。そことDVDフォーラムのWG4という規格を作るグループが話し合いを続けまして、出来た規格がDVDオーディオなんですね。したがって、DVDオーディオの規格は技術屋と音楽業界とが話し合いをしてその中から生まれてきた規格なんです。何回ミーティングをしたか覚えていないくらい会合をやりました。したがって音楽業界の要望はほとんど全て取り入れた規格にはなっていると思っています。これはその、今言ったような話をまとめた図なのですが(モニター参照)DVDフォーラムと言う組織には約200社の企業が集まっており、その中にワーキンググループ(WG)がいくつかありまして全部で11ほどある。そのなかのワーキンググループ4(WG4)がオーディオの規格を作ったグループになります。WG1がDVDビデオを作ったグループで、DVDの規格としては一番WG1が中心になってきています。オーディオはWG4になります。2004年7月現在でWG4には55社に人たちが集まっており、今もまだその規格を改定したり新しい改編をしたりしているので、定期的に会合を開き修正などをしております。

DVDオーディオの特徴なのですが、まずは高品位オーディオの記録ということですね。高帯域で高分解度、それからなによりも大きな特徴としてはマルチチャンネルということですね。オーディオの規格ですから、オーディオその物のクオリティーも大事なのですが、加えてテキストとか静止画とか動画、メニュー情報などが収録出来ます。オーディオといいながらも、動画も一緒に入れられます。したがって、マルチメディア的な要素が非常に高い規格になのです。それと、当然DVDの規格の一つですからDVDビデオとの親和性も特徴になっています。特に音楽業界、映画もそうですけれども、著作権管理が非常に重要な要素になっているのでコピープロテクションについても配慮された規格になっております。

これはディスク内のコンテンツを出した物なのですが(モニター参照)、基本はもちろんこのオーディオトラックです。オーディオの基本は高音質なリニアPCMになっています。それに最近みなさんもよくお聞きになるかと思うのですが、ロスレス符号化がもう一つの記録方法としてあります。これはイギリスのメリディアンという会社が開発したMLPというロスレス符号化を採用しております。それからオーディオトラックにはテキストですね、こう言った物が入ります。それからビデオトラックですね。これはあのDVDビデオの一部の規格をそのままつかったような内容をそのまま入れる事が出来ます。したがって、ビデオクリップとかライブシーンなんかを入れられる訳です。これは後でみなさんが実際にディスクを再生場合にこういったサンプルのディスクがありますからそれを御覧頂く事が出来ると思います。ですからオーディオだけを聴く場合と、そのオーディオに例えばAC-3のマルチチャンネルにして動画をつけるというような、ケースも増えてきています。それからアルバムのテキストやアーティスト名やURLアドレスなどを入れる事も出来る。それからビジュアルメニューという項目も入れられます。

これはディスクの構成ですね。(モニター参照)これはイメージを書いた物なのですが、グループが全部で1~9まで取り入れてありますね。大体グループ一つがおおよそCD一枚に相当するくらいの物ですね。そう言うイメージで捕らえてもらえれば良いと思います。各グループがトラックの1~99まで定位する事が出来る。さらにそのトラックに対して1~99までインデックスをつける事が出来る様になってます。これは超高音質と言う事でイメージ的に書いてみた物なのです。(モニター参照)CDが16bit44.1kですけれどもDVDオーディオの場合は基本がリニアPCMですので16bitを拡張して24bitまで。それからサンプリング周波数はCDの44.1kに対して最高で192kまで記録する事が出来る様になってます。これはいろいろな組み合わせで使用する事が出来ます。最初はDVDオーディオの規格を進めていく上で192kって話はありませんでした。それがオーディオの新しい規格だからって事で192kまでいくべきだという議論が強まってきて、決まるまでに結構時間がかかったのですが、最後の段階になってマルチチャンネルでは再生できないが2chで再生可能になったという経緯がありあした。192kの色々なテストを行う上で韓国のサムスンさんが随分色々録音をして熱心に研究していた時期がありました。これはマルチチャンネルについてなんですが(モニター参照)DVDオーディオの場合、最高で6chまで規定する事が出来、それで6chについて色々な、ビット数やサンプリンレート数を組み合わせて使う事が出来ます。ここのLFEの所にも書いてあるのですけれども、もちろん6チャンネルすべて同じ周波数帯とサンプリングレートで規定する事が出来る。必ずしもLFEってのがローフリークエンシー(低周波帯域)だけで定位されている訳で無くて、全6chすべて同じスペックで定位することも基本的に出来ますし、前の3つと後ろの二つのビット数やサンプリングレート数を別にして収録する事も出来ますが、実際にはまだそういったディスクは出ていません。2chは最高で192kの24bitとマルチチャンネルが基本になっておりますが、特に日本の家庭での再生環境の事を考えますと、マルチで実際に家庭で聴くって事はまだ限られた家庭だと思うんですよね。そう言う事からマルチチャンネルを2chにミックスダウンしていくと言う事もプレーヤー側の処理で出来るようになっています。実際にオーサリングをする段階でミックスダウンの係数を入れる事ができ、それによって自動的にプレーヤーが読み取って2チャンネルにミックスダウンする事が出来る。もしくは、2chとマルチチャンネルをはっきりわけて入れたいと言う事もありますよね。そう言う場合は2chとマルチチャンネルの2つを入れる事が可能になっております。ロスレス符号化を使った場合どうなるか言う事なのですが、リニアPCMだけで考えると、例えば96k16bitの5チャンネルの場合ですね、その場合は大体ロスレスを使うと160分入りますがリニアPCMだけですと64分しか収録できない。こんどは96k24bitの6ch、 DVDオーディオのマルチのディスクで一番多いスペックなのですが、これの場合で74分収録できます。このロスレスがなぜ入ったかといいますと、これも音楽業界から、特にアメリカから要望があって「CDと同じ74分を24bit96kのマルチで収録出来るべきだ」と言う事を最後になって言ってきたんですね。そういう事からロスレスが採用されました。24bit96kの6チャンネルをリニアPCMだけでやるとスペック上実現出来ません。それをMLPロスレスを使う事によって実現出来るようになり、今、特にアメリカで発売されているDVDオーディオのマルチは、ほとんどが96/24で6chのMLPエンコードになっている物が非常に多いと思います。

これはオーディオトラックとビデオトラックの基本的な仕様をまとめた物なのですが(モニター参照)これについては一つ一つ説明する必要は無いと思いますが、ビデオトラックについてです。これもみなさんDVDビデオを御覧になる方は多いので御存じかと思いますが、ビデオトラックはリニアPCMとDOLBYのAC-3で入っている事が多いですね。PCMが48と96でドルビー出力が48となっています。ビデオの場合は24bitまで設定は出来ますが、それに対してオーディオの場合は48から192までいける。それから44,1の系列もあって、その場合は176.4までになります。まあこう言った特徴になっています。それからオーディオ、これもあとでディスクを再生している時に見て頂ければ良いのですが、オーディオのトラックを再生している時にあわせて高精細な静止画を一緒に出す事が出来る。しかも静止画表示には二つの方式がありまして、そのまま再生していきますと絵が自動的に切り替わる、いわゆるスライドショーですね。そう言ったタイプの物と、画面に小さく矢印のようなポインターが表示され矢印の所をクリックすると自分の好みに画面が切り替えられるブラウザのような物の2タイプあります。静止画のスペックはMPEG2またはMPEG1で、これはそのスライドショーのものとブラウザモードのイメージをあらわした物です(モニター参照)。ブラウザモードは矢印を操作していく事によって画面に自分で選んだ画面を表示する事が出来、スライドショーは再生していると自動的に画面が切り替わる。それからビデオトラックは、さっきもお話した通りあります。例えば同じコンテンツ、同じ曲を一つはAC-3でエンコードして動画をあわせ、高音質96/24のマルチ音声のみのトラックの二つのコンテンツを一つのディスクに収録する事も出来ます。ビデオのコンテンツに関してはDVDビデオプレーヤーでも再生可能。したがってDVDオーディオのディスクは基本的にはDVDビデオのプレーヤーでは再生出来ないが、DVDビデオと一緒になっているディスクが最近多く、そのビデオの所だけは再生出来るようになっています。DVDビデオのプレーヤーはかなり出回っているので、その環境を利用しようって事ですね。アメリカで最初に出版されていたものはDVDビデオのトラックが一緒になっているものが非常に多いし、現在でも一緒になっている物が多く出回っています。ビジュアルメニューで、DVDビデオの場合は最初にかけますとメニューが出てきて、そのメニューを使って映画のチャプター選択とかをするのですが、DVDオーディオでも同じでメニュー画面を操作して音楽を聴くと言う事になります。ただしCDと同じような操作も必要で、例えばカーオーディオの場合だと画面を使わずにCDと同じようなトラック操作も出来ます。それから色々なテキストが入れられます。従来のCDやLPと比べると、絵やテキストやその他複数の情報を入れられる。そう言う意味ではディスクの容量が多いだけに色々出来る。それから文字もそうですね。マルチの言語がサポートされていますから日本語や欧米の言語でも表示が可能です。それからこれは一つの特殊な使い方なのですが、ボーナスグループって言うグループがあって、このボーナスグループには特別な番号をもってないとアクセス出来ないようにする仕組みになってます。実際にまだこう言ったディスクは出ていないと思いますが、、、したがってインターネットとかで特殊な番号を貰って、その番号を入力する事によってそのトラックにグループにアクセス出来るようにする事も出来る。ユーザーとレコード会社の間の特殊な権利を販売し、それをユーザーが使ってそのグループを視聴出来るようにするって事も出来ます。

これはCDとDVDオーディオとDVDビデオをスペック的に表にしたものです(モニター参照)。例えばダイナミックレンジで言いますと、これは理論的な数値なのですが、CDの場合ダイナミックレンジは96dbと言われていますが、DVDオーディオやDVDビデオは144dbに理屈上はなります。それから記録時間ですが、さっきもお話しましたが74分以上になります。MLPを使えばかなり長くなる。DVDビデオの場合だと平均で133分になります。これもあわせて規格表ですね(モニター参照)。動画についてはオーディオもビデオも両方とも同じような物です。これも方式の比較をなんとなく絵であらわしたものですが(モニター参照)CDやCD-textがあり、ビデオCDという物もありました。横側に音の品質(クオリティー)が書いてあり、たてにマルチメディア的な性能を書いてみたのですが、DVDオーディオがCDよりも多くカバーしている事が分かりますよね?クオリティーはSACDとDVDオーディオの一番クオリティーの高いところは大体同等の所まではとれていると我々は思っているのですが、、、あとはマルチメディア的な機能って言うのはDVDという規格のファミリーの一つですから、いわゆるDVDのインタラクティブな機能?ただ、SACDも規格がどんどん変わってきておりましてマルチもそうですし絵の機能も付け加わったとの事ですから、この絵(モニター参照)は比較的古いので現状そのまま反映されているかどうかは分からないので、おおよその概念として捕らえて頂ければと思います。

今の商品として多く出ているのは、DVDオーディオとビデオの再生機能があるユニバーサルなものが非常に多いです。DVDオーディオのみ再生可能なプレーヤーは私の知る範囲ではまだないと思います。さらにはこれにSACDの再生機能を持った本当の意味でのユニバーサルプレーヤーもいくつが出ています。日本でも数社から販売されています。大手ではパイオニアから出ています。つい最近決まった規格なのですが、絵で説明させて頂くと、DVDオーディオのディスクには2つのゾーンがあると考えられているのですが、リニアPCM、PPCM、MLPの事をPPCMというのですが、まん中の領域がいわゆるDVDオーディオの領域になっています。それに対してセカンドセッションというのを定義して、こっちの外側の領域に圧縮した音声を入れていきましょうってのが最近決まった規格なんです。これも音楽業界から要望があって、何故そう言う事をやるかというと、内容的にはリニアPCMの音楽と全く同じ内容の音楽を外側に入れておくんです。それで基本は、外側の圧縮した音楽をコピーしたりポータブルの機械で再生したりするという用途なんですね。マルチチャンネルまで規定には入っているのですが、外側に入っているデータは基本的には2chで視聴するのが主になります。したがって、まだ世の中にはこのディスクは出てきていませんが、アメリカのレコード会社あたりは規格が決まったのでこの規格のディスクを出したいと考えている様です。特に圧縮した音楽になりますと、携帯型プレーヤーだとバッテリーで駆動しますから、消費時間が長く持つというメリットもあるそうです。そう言う事からこう言ったところまで拡張された訳です。それで圧縮の領域のコーデックなのですが、何を使うかと言うと、これについても長い間やり取りというか議論がありまして、一番最後になって全部で6つのコーデックからひとつ、ワンダというコーデックを選びなさいと言う事になって、それで時間がかかりまして、最終的に決まったのがHEAACというのになった。正式に承認されたのは随分最近の事なのですが、AACが圧縮領域のワンダになった。したがって、こう言ったディスクに対応したプレーヤーはすべてAACのデコーダを入れなければならないってのがつい最近決まりました。

これがDVDオーディオの規格についてざっとお話した内容になるのですが、規格が正式に決まったのが2000年位で、いま、世界でDVDオーディオのディスクがどれくらい出ているかと言うと、はっきりとした数字は分かりませんが、おおよそ700タイトル位はでています。SACDはたしか1000タイトルを超しているはず、、、。DVDオーディオもこれだけ時間が経っているが、まだ時間がたった割にタイトルが少ないというのが頭の痛いところで、規格は出来たが世の中にそういったディスクがまだ出てこないって事があるんですね。ただ実際にこう言った話やDVDオーディオのデモを色々なところでしているのですが、もちろん2chの高音質ってのも非常に大きな魅力なのですが、マルチチャンネルを実際に聴いてもらうと、自分は「いいな~~」って思うと同時に、聴いてると感動がおおいですよね。2chでは無かった魅力を感じてもらうってのは、非常に自分でも色々な場所で感じてきたし、DVDオーディオもSACDもマルチチャンネルって事に本質的な魅力があるのでは無いかと思います。

もう一つお話をしておいた方が良いと思うのは、これも最近決まった事なのですが、去年の春頃、アメリカのワーナーとソニーミュージックから連名で提案があったのですが。基本はDVDオーディオなのですが、片面はDVDでもう片面がCDを張り合わせたディスクで、これを是非規格化したいと言う話があって、それに対してそれに対応するDVDの規格変更をずっと考えているのですが、最近DVD側からみたら、規格上問題ないという、ディスクの厚みとか反射率とかの規格の変更が行われました。それによって、近々DVDとCDの張り合わせたディスクがかなり多く出てくる環境は出来ました。ただこれに関しては日本で非常に反発が多く、ソニーミュージックはDVDオーディオとCDの張り合わせを出すとは言っていないが、DVDビデオとCDの張り合わせは出したいと言っている。DVDのプレーヤーは世の中に物凄い数ありますから、それを使いたいって事ですね。ワーナーさんはCDとの張り合わせによってDVDオーディオの数を飛躍的にのばせるといっており、是非張り合わせのディスクをやりたいと言っていた。聴くところによると、今アメリカのメジャーはこの張り合わせのディスクを全部用意しているそうです。早ければ9月とか10月には出ているのでは無いかと思う。ただ、何故問題になっているのかと言うと、張り合わせたディスクの厚みが1.5mmになるので再生上トラブルがおこる可能性がある。古いCDプレーヤーで再生出来ないと言う事がおこる可能性がある。それを日本のハードメーカー側が非常に心配して、否定的な反応になったのだと思います。うちはDVDとしての規格の変更が出来たと言う事で、こういったディスクが作れると言う事なのですが、、、。CDの規格から見るとレッドブックの規格からはみ出た物になってしまう為、DVDのロゴは付けられるがCDのロゴが付けられない。と言うような問題があるのですが、、、。まあCCCDもCDのロゴがついていないのでそれと同じ事で、CDのロゴを付けずにCDとして売ってますし、、、。もう一つの心配はカーオーディオの場合にディスクがつまる、出てこない、傷がつくといった懸念があると言われている。ドイツのある車メーカーのカーオーディオには厚さは1.3mm以下で無いといけないと警告がされている。そう言った事から初期の段階ではいろいろ混乱はあるのでは無いかと思われます。ただ実際にチェックしてみたところ、97~8%は問題なかったって感じでした。ただ97~8%なので100%ではないって事ですよね。

それからもう一つDVDオーディオのレコーディングの規格もあります。ただオーディオのレコーダーを製作する会社が一社も無いんです、、、レコーディングをわざわざするって言う時代じゃなくなっているんですかね、、、再生がかなり大きな比重を閉めていると思います。なので規格は出来ていても録音用の機器を製作する会社がいないのではないかと考えられます。ただ、DVDオーディオのレコーディング規格もプロ用としてならひょっとしたら用途があるのでは無いかと考え、プロ用の規格をDVDフォーラムの方で作っています。

実際の記録なのですが、次世代のブルーのディスクの話もありますよね。これはブルーレイディスクとDVDフォーラムがやっている、HDDVD、また二つの規格が争っているのです。VHSの場合にはテレビの録画が主だったのですが、時代とともに製品になったテープが売られるようになり、それが結構売れるようになった。DVDになってからはDVDビデオの記録もあるが、再生が主ではじまっていますよね。だから次世代のブルーディスクも再生が主で始まると思います。世の中が再生主導型になってきていると思う。オーディオのレコーディングは大体、仕様とすればDVDオーディオの規格をそのまま継承するような、ハイクオリティーの規格になっていますから、合わせて圧縮のコーディックも入っていますからかなり長時間、何十時間も録音可能な機能を持っています。だからどこかのメーカーが作ってくれれば良いのですが、、、(了)

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