はじめに
2008年作品、第81回アカデミー音響効果賞を受賞したバットマン・シリーズ「The Dark Knight」を分析します。監督のクリス.ノーランが手がけたバッドマン作品として2作目になりサウンドにも非常に神経を使うクリス・ノーランとそれを実現させた音響チームと音楽チームの共同作業から生まれた油絵風の「Gritty and Real」を目指したサウンドを分析します。
1 スタッフ
Director: Christopher Nolan
Music: Hans Zimmer/James Newton Howard
Lorne Balfe
Ambient Music Design: Mel Wesson
Music Rec: Geoff Foster
Music MIX: Alan Meyerson
Music Editor: Alex Gibson
At Air Lyndhurst London
Sound Design/Sound Editor: Richard King/Hamilton Sterling
Production Sound: ED.Novick
Re-Recording MIX: Lora Hirschberg (sky walker sound)
/Gary Rizzo (sky walker sound)
At Warner Brothers Stage 9
Foley Artist: John Roesch/Alyson Dee Moore
Sound recordist: John Fasal Eric Potter
2 ストーリーと主要登場人物
ゴッサムシティを平和な街にしたいと願うバットマンの前に新たな課題が持ち上がります。麻薬の売人グループとその巨大な利益をマネー・ロンダリングしている5つの銀行と資金を運用している香港の投資会社C.E.Oラウです。
マフィアを撲滅し、平和な街にしたいと願うバットマンと警察のジム.ゴードンに新たな協力者が赴任してきます。検事のハービー.デントです。バットマンは、彼の行動を評価し、彼をゴッサム・シティの表の守護者「White Knight」にして自らは、バットマンを引退し、恋人レイチェルと幸せな人生を送ろうと考えました。
一方、マフィアを破滅させ、全ての悪を一手に掌握し、人々の心から善を消滅させようとするJokerという人物が登場します。平和な街にしたいと願うバットマン/ゴードン/ハービーの3人の善とJokerの悪の対決を巡るアクションをバットマンの新兵器Bad Mobile Bad Podと恋人レイチェル、忠実な執事アルフレッドを絡めて進行します。昼間は、ウエイン産業の要職にあり、人知れず平和を願って活動するバットマンを「暗黒の騎士 Dark Knight」として描いています。
3 作品の起承転結と特徴的なデザイン
● 起 37’43”
アンビエント風の打ち込みによる音楽が始まります。ゴッサムシティのロングショットに変わる部分で低域を中心にした4CHアタック音でクレジット部分との差を提示しています。街のアンビエンスがさりげなくサラウンド空間を作る中で映像は、銀行を襲撃しようとしているJoker一味の行動を捉えています。ここでは、ロープや壁を伝って銀行屋上へ移動する滑車、屋上での配線BOX破壊音や、銀行内での銃声、金庫のドリル掘削といったFoley音がリアルに活躍し銀行内ロビーでの台詞には、サラウンド空間が付加され広さを表しています。
ギャングが「みんな床に伏せろ!」という台詞が全面サラウンドで響き、このコントラストが空間を大きく感じさせる良いデザインだと思います。冒頭から継続している音楽は、頭取の「誰の金か分かっているのか?」の台詞前でレベルダウンし、壁を破壊して突入したスクールバスの破壊音がフロントからリアへFlyoverし、いよいよ悪役主人公Jokerが登場します。仮面をとり、Jokerの口の割けた顔のアップで音楽は、ピークとなり5’18”で終止します。
Jokerが、頭取の口の中へスモーク弾を入れピンをはずす導線をバスにつけ、発車します。ピンが抜ける音とともに、ほぼノンモンとなり、緊張感をセコンド音だけで表しています。ここで、冒頭から始まった激しい攻撃音は、一転最少レベルとなり、冒頭のシーンで大きなダイナミックレンジがあることを観客に示したデザインになっています。
Joker一味が、銀行から逃走したスクールバスは、通りに出ると通常のスクールバスの長い車列へ紛れ込み街のロングでおわります。逃走するロングショットでは、通常のスクールバス内で生徒がはしゃいでいる声と逆方向から銀行に駆けつけるパトカーの警笛がさりげなく使われています。
このシーンからオーケストラによるSCORING MUSICが始まります。本作では、Jokerに関係したSCORING MUSICが、打ち込みのアンビエント風楽曲で、それ以外の通常のSCORING MUSICはオーケストラという使い分けがなされています。シーンは、変わって、夜の街となりバッドマン.モービルがここで登場しこのシーンまでを3‘25“の音楽で包んでいます。
ここまでは、サラウンド音場を活用してきましたが、次のゴードン警部がいる警察の部屋では、一転して台詞中心のハードセンター定位で進行します。 本作では、大事な台詞が中心のシーンは、殆どハードセンター中心でそれ以外の派手なアクションシーンは、フルにサラウンンド音場を使うという大胆な対比をデザインしているのも特徴と言えます。
一方マネーレンダリングが発覚したマフィアと会計士ラウたちが今後の計画について相談しています。ここのSCORING MUSICは、前半通常のオーケストラですが、そこへJokerが登場し、「お前達の資金の半分をもらえばバットマンを片付けてやる」と乗り込むシーンでJokerを表す打ち込みのアンビエント音楽へセグエの手法で乗り変わっています。そして「気が変わったら電話くれ」とスイングドアを開けて出て行くJokerのカットでスイングドアのSEと同じ音質、ピッチの低域アンビエンス音楽フレーズが締めくくっています。
夜の警察ビルの屋上へ初めて3人が集まりマフィア撲滅の計画を相談します。ここは、夜の都会を表す派手目のアンビエンスがサラウンド音場で設定され会計士ラウを香港から連れ戻すことが話されます。香港でラウを誘拐しゴッザムシティへ連れ戻したバットマンは、彼を警察へ渡します。香港のラウのビル内のアクションシーンでも見事なガラスの破砕音や各種Foleyが活躍しています。
● 承 70’51”
香港からゴッサムシティへ連れ戻したラウがいる警察の屋上から取り調べ室へと転換します。ここは、台詞中心で殆どハードセンターのみです。RICO法を適用してマフィア一味を全員逮捕できると確信したカットからギャングの一斉逮捕そして裁判所での判事の判決までをSCORING MUSICで包みテンポを出しています。
しかし、Jokerが、反撃にでます。ここから次の標的となるレイチェルを守るためバットマンは、身を引く事を決意するまでを16‘00“の音楽が使われ途中パーティー会場に登場するJokerのシーンでは、Jokerのモティーフとなる打ち込みのアンビエント風に変化しています。
● 転 135’00”
ゴッサムシティを平和に導くWhite Knightとしてバッドマンは、ハービー検事にその任務を託すべく記者会見を開きます。しかしここでバッドマンの正体を解明せよとの声があがり、ハービーは、「それは私だ」と名乗り刑務所に入ってJokerをおびき出すべく拘束されることになります。ここから刑務所へ移送されるハービーを載せた護送車の車列とそれを襲うJoker一味の緊迫したチェースシーンが9分間登場しますが、このシーンの優れたサウンド・デザインでアカデミー音響効果賞を受賞したと思いますので、少し詳しく分析してみます。
〜サウンド.デザインを担当したRichard Kingもインタビューの中で、「監督のクリスからこのシーンは、音楽を使わず音響効果だけでやって欲しいと言われ、我々音響チームもその期待に応えるべくベストをつくしたシーンだ。」と述べています。〜
これは、散髪屋さんのサイン灯(Barber Pole)で見られる無限に回転上昇していく音をサイン波によって作り出したRoger Shepardの名前に由来した無限音階音です。このサウンドが、大変効果的に使われています。
どんなサウンドかはYOUTUBEで聴いてみてください。https://www.youtube.com/watch?v=BzNzgsAE4F0
Shepard Toneは、一台目のパトカーがトラックに追突され炎上するカットまで50”継続します。2台目のパトカーは、追突後川へ転落しますが、このカットは、ロングショットでサウンドは、L-C-Rのフロントのみです。Jokerの乗ったトラックの側面が開くと、護送車へ機銃掃射が始まります。
ここは、フロントでドア音、走行音、ガンショットが定位し、リアで風きり音が定位し、護送車内の弾着音は、360度移動しています。護送車内のカットは、全て4CHの走行音で構成し閉鎖空間を表現しています。
機銃は、段々エスカレートし、最後はバズーカ砲での攻撃となります。このシーンでのLFEの使い方は、ヘリコプター音/車両アタック音/爆発各種/機銃弾着/バットマンモービル走行/モービルPOD走行/ワイアーの壁着地/Jokerのトラックの大回転着地/などにふんだんに使われています。
護送車が、窮地になったところでバットマン・モービルが登場し、護送車へのバズーカ砲攻撃を身代わりになって防ぎバットマンモービルは、破壊され動かなくなります。ここまでは、サラウンド全開のデザインでしたが、動かなくなったバットマンモービルのカットでハードセンターにチリチリとエンジンの焼けた音がかすかに聴こえるだけのノンモンに近いサウンドとなり、耳をリフレッシュしています。
システム警報が働き車体は自爆、代わりにBADPOD2輪車に乗り継ぎ脱出するシーンでは、それを見ているホームレスの顔アップで一瞬ノンモンとなり、緊張感を高め走行音素材にもShepard Toneを応用したとRichard Kingは、述べています。
護送車は、上空からヘリコプターの応援を求め、Jokerへの反撃開始か?と思わせるカット28“で期待感を感じさせるSCORING MUSICが使われます。
バットマンもPODで街の中を最短距離で駆け抜けJokerのトラックへ追いつこうとします。バットマンの走行ショットでは、リアにマントの風きり音、フロントは、走行音とLFEという組み合わせです。この音楽は、バットマンがPODで道路を疾走し停車中の車のミラーを吹き飛ばすアタック音でカットアウトしています。
しかし、Jokerの周到な計画でビルの谷間へワイアーが張られ、ヘリコプターは、墜落、炎上してしまいます。このシーンも、ワイアーが壁へ打ち込まれる金属音や、ワイアーがヘリコプターに絡まり、ビルの壁面に接触しながら道路へ落下、炎上までを全面サラウンドで盛り上げています。
Jokerのトラックへ追いついたバットマンは、PODからワイアーをトラックに飛ばしそれを街灯へ絡めてトラックを横転させます。ここでは、ワイアーの発射音/PODが道路を走行するきしみ/等が一瞬ですがすばらしいアクセントをつけています。
ワイアーに絡まったJokerのトラックは、スローモーションで大回転し、横転します。ここでもトラックのきしみ音の後で瞬間ノンモンとなりスローモーションの時間経過を表しています。
このシーンの撮影は、大変な準備と努力があったと感じられるシーンです。
まず入念な走行テストを重ね、トラックの下からシャフトを突き上げることで見ごとなトラックの回転ができていますが、これを運転したドライバーは、撮影後クルーから大歓声で祝福されています。
横転したトラックからJokerがはい出してくるとハードセンターで車輪が空回りするかすかな音にL-Rで夜のアンビエンスが低レベルで定位しています。
ここから再びShepard Toneが登場し、Jokerとバットマンの一騎打ちシーン内でレベルを上げながら緊張感を高め、バットマンがJokerを轢かずにPOD毎Jokerを避けて横転するカットまでの54”間、継続しています。不思議な音を緊張感に応用するというアイディアは、1960年制作のA.ヒッチコックの名作「サイコ」で現金を持ち逃げした女が浴槽で宿の息子に惨殺されるシーンでB.ハーマンが使ったバイオリンによる表現を現代のテクノロジーで表した例と言えるかもしれません。
Jokerが、ナイフを取り出し、横たわったバットマンの正体を暴こうとした背後から死亡したはずの警部ゴードンが現れJokerを逮捕します。逮捕の一報に湧く取材陣と誇らしげなハービーとゴードンのシーンに今度はSCORING MUSICでやや不安げな雰囲気を出し何か新たな展開が起きる事を予測させています。
この9分間のために用意した効果音素材の中でも工夫したのは、
● バットマンモービル/POD音
高速ボートレースや車の疾走時のガス排気音/発電所ガスタービン/動物の声/電気自動車レース音
● タイアの走行音
様々な車種のタイア走行音を録音していますが、エクササイズに使うルームランナーと裏が剥げたランニングシューズの素材が活躍。
この逸話は、本人がエクササイズ中に靴の裏が剥げてルームランナーのゴムベルトに引きずられて面白い音がしたのでこれをタイアの走行音素材に使おうと持っていたPCM D-1ハンディレコーダで録音したそうです。(どこの国のサウンドマンも、ハンディレコーダを持ち歩いているのですね。)
● トラックやエンジン音各種、走行音だけでなく停車させたままでフルスロットル全開までの様々な素材を録音
● ガンショット各種
サウンドレコーディストJohn FasalとEric Potterが様々なガンショット素材をマルチトラックレコーダで録音したとRichard Kingは、述べています。この2人は、ハリウッドでベスト.サウンドレコーディストとして信頼されているチームだそうです。
転には、もうひとつ大きな山場が構成されています。こちらは、なんと46’30”にもわたる長大なSCORING MUSICとその間で挿入する間欠的なShepard Toneという組み合わせです。転における2つの大きな山場をこうしたコントラストで使い分けしている大胆さも参考になると思います。
逮捕されたJokerの刑務所シーンから2つ目の山場が始まります。ここは、殆どハードセンターのみで一安心したゴードンの帰宅シーンには、平和なSCORING MUSICが58“で包んでいます。
Jokerは、刑務所内で手下の腹に仕掛けた爆弾を爆発させラウとともに脱走します。この脱走カットは、低域のみの効果音だけで構成し再びScoring Musicへ渡すというデザインです。
レイチェルが、死亡、生き残ったハービーは、やけどで入院し、そこへJokerが「お前も復讐の悪になるのだ」とそそのかし病院を爆発してバスで逃走するまでの24’07”をSCORING MUSICと3ヶ所のShepard Toneで包んでいます。Jokerが市民の乗ったフェリーの爆発を楽しもうとするビル内を透視分析するCG映像にサラウンドを活用したEFX効果音がテンポ感を出しています。
● 結 144’33”
ゴードンが家族を連れ去ったビルへ向かうシーンから8’12”のSCORING MUSICが続きます。Jokerは、光のヒーローを闇のヒーローへ変えようとしたのです。ハービーをゴッサムシティのWhite Knightのままにしてバットマンは、再びDark Knight として闇に消えていきます。
● エンドロール 7’33”
エンドテーマにのってクレジット部分です。
4 デザイン上の特徴
まだ映像を撮影していない前から台本をもとにひと月かけて音響素材を準備したと言うくらい入念な素材が用意されているのが大きな特徴です。サウンド.デザインを担当したRichard Kingは、アクション映画で活躍しており最近担当した映画では、2003年のアカデミー受賞作「Master &Commander」2010年の「Inception」。2012年のバッドマンシリーズ「Dark knight Raises」等があります。
自らWeaponコレクターというくらい様々な武器の録音に熱心な様子がインタビューや映像から伺い知れます。「新作を担当するとこれまでの手法が同じように使えない作品ばかりなので、毎回新しい事に挑戦している。特に本作は、効果音と音楽のコラボが重要だったのでH. Zimmerたちが予めデモクリップとして制作した音楽を送ってもらい、それらを聴きながら音質やピッチ.テンポなどが音楽とうまく融合できるデザインを検討した」と述べています。以前も述べたと思いますが「音響効果と音楽がぶつからない=Don’t Crush with the Music」という基本をしっかり実現しながら素材を用意したことが大きな特徴ではないでしょうか。
サラウンド・デザインでは、全面定位を使った音場が多く、音の移動を表すFly Overや回転といったデザインは数カ所です。ただし全面定位を使ったサラウンド音場は、各チャンネルを分析すると細やかなパーツで構成されている事が分かります。全体を聴いた時には、マスキングされて目立ちませんがJokerのBad-Podの風切り音やバットマンのマントの風音、トラックのクラクションや追突されたパトカーのサイレン音などがあります。一方で、台詞が中心のシーンは、殆どハードセンターのみでコントラストをつけ、一瞬のノンモンをインサートすることでダイナミックスを拡大しています。
金属系のFoleyは、ガラス破砕音/ワイアーや鎖/起爆ピン/弾着/といった瞬間音やチェースシーンでの車の衝突アタックなどです。
撮影現場も困難な録音だったと想像できますが監督のC. Nolanは、現場の台詞のほうがリアルだという考えで90%以上同録を使用したので台詞MIXを担当したGary Rizzoは、整音に多くの時間を費やしたと述べています。ちなみに彼ともう一人のRe Recording MIXER :Lora Hirschbergは、Skywalker sound所属で本作のMIXは、ワーナーブラザースのStage9で行っています。ここは、ワーナーブラザースの12室あるダビング.ステージの中で初めて96KHzで運用しているスタジオだそうです。
プロダクション・サウンドを担当したEd Novickの録音をRichard Kingは、絶賛していますので彼のインタビューから今回の取り組みを紹介します。
*プロダクション・ミキサーの役目は、撮影現場で可能な限りADRが不要な品質のセリフを録音すること。
*監督のクリス・ノーランは、音にも非常に配慮する監督なのでロケハンには同行してノイズの有無、発電機の場所、部屋の空調などノイズの少ない場所を選んだ。
*どうしてもブーム・マイクでフォローできないシーンは、仕込みマイクやPlant Micと呼ぶセット内に仕込んで録音。それでもダメな部分は、撮影後すぐにWildサウンドを録音した。
*衣装デザイナーもセリフの録音の重要さを理解しているので仕込みマイクを取り付けやすいような工夫を行ってくれたおかげだ。
*香港ロケでは、セリフ以外にも香港の様々なアンビエンス を録音した。使用したのはZaxcom Deva VとShoeps M-Sマイク。
*シカゴロケは、ビルの反響が多いのでブーム・オペレータがうまく反響をコントロールしてくれた。
6 音楽
Hans ZimmerとJ.N. Howardの2人が、オーケストラによる音楽部分を担当しておりLFEも多めのバランスです。もうひとつの打ち込みによるJokerに関連した作曲は、AMBIENT MUSICとクレジットにあるLorne BalfeとMell Wessonが担当しています。Hans Zimmerは、Ostinatoと呼ぶ繰り返しを多用する手慣れた作曲手法で映像のアクションやストーリーの転換点等キューポイントを押さえた音楽となっており本作では、特徴的なライトモティーフは、使われていません。使用した音楽のトータルは、110分に及び作品に占める割合は、72%になります。
ドラマの中で使われるSource Musicは、起の部分でハービーとレイチェルの2人が食事をしているレストランに流れるBGMと承パートでブルース.ウエインがハービーの資金集めのために開催したParty 会場BGM、市警本部長葬儀のパレード音楽「これは撮影時に実際に演奏したLiveが使われたそうです」、ギャングのボス マローニがいるディスコクラブBGM 等です。
おわりに
アカデミーの受賞の中でも音響効果賞(Best Sound Editing)とベストサウンド賞(Best Sound)は、どういった区別をしているのか?年代別受賞リストを眺めてみると一定の傾向があるように思います。
派手なアクションが多い作品が音響効果賞となりミュージカルなど音楽が主体の作品がベストサウンド賞を受賞するといったように分かれているような傾向です。サウンド.デザインといった観点からは、音響効果賞を受賞または、ノミネートされた作品のほうが、参考になるヒントがたくさんあると思います。2020年以降は、Best Soundという分類に統一されその中にこの2つが受賞カテゴリーとして変更されています。
第3回 第88回アカデミー音響効果賞受賞「MAD MAX FURY ROAD」のサウンド・デザイン
第4回 第87回アカデミー音響効果賞受賞「アメリカン・スナイパー」のサウンド・デザイン
第5回 第85回アカデミー音響効果賞受賞「Gravity」のサウンド・デザイン
「Let's Surround」は基礎知識や全体像が理解できる資料です。
「サラウンド入門」は実践的な解説書です。
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